くび・リンパの腫れ
くび・リンパの腫れ

「くびが腫れている」とは、くびにしこりや腫れがみられる状態を指します。くびの腫れは皮膚のすぐ下にあるリンパ節や甲状腺、唾液腺などの臓器が関係していることが多く、その中でも特にリンパ節や甲状腺が原因となることがあります。
くびの腫れは感染症に限らず、腫瘍や血液の病気など重大な疾患が隠れていることもあります。普段はあまり気に留めない部位だからこそ、鏡を見たり手で触れたりして腫れに気づいた場合には要注意です。自己判断で放置せず、早めに専門医の診察を受けることが大切です。
くびの腫れは、体内のさまざまな異常を反映しています。感染症や腫瘍に加え、血液の病気が原因となることもあります。代表的な原因には以下のようなものがあります。
リンパ節の腫れ
最もよく見られるのがリンパ節の腫れで、特に風邪やインフルエンザ、扁桃炎などの感染症で、くびのリンパ節が反応して腫れることが多いです。
まれに、悪性リンパ腫(白血病の一種)や悪性腫瘍がリンパ節に転移することで、腫れがみられる場合もあります。
甲状腺の腫れ
甲状腺の働きが低下・亢進している場合や、しこり(結節)ができたときに腫れとして現れます。
バセドウ病(甲状腺機能亢進症)や橋本病(甲状腺機能低下症)といった自己免疫性疾患のほか、甲状腺にできる良性結節や悪性腫瘍が含まれます。これらはいずれもくびの腫れとして気づかれることが多く、ホルモン異常による全身症状を伴う場合もあります。
唾液腺の腫れ
おたふく風邪や唾石症(だせきしょう)などで耳下腺や顎下腺が腫れることがあります。
また、自分の免疫の過剰反応で唾液腺の腫れがみられることもあります。
腫瘍
良性の腫瘍から悪性腫瘍(がん)まで、さまざまな可能性があります。
くびの腫れは、触って分かるしこりとして気づかれることが多いですが、その他にもさまざまな特徴があります。腫れた部位が痛む場合もあれば、全く痛みがないまま徐々に大きくなることもあります。また、発熱や全身のだるさを伴うこともあれば、逆に他の症状がほとんどない場合もあります。さらに、腫れの硬さや柔らかさ、周囲との境界がはっきりしているかどうか、動きやすさや左右差などが原因を推定する上で重要な手がかりとなります。
これらの症状にひとつでも当てはまる場合は、自己判断せず、早めに耳鼻咽喉科で診察を受けることをおすすめします。
耳鼻咽喉科では、くびの腫れの原因を調べるために次のような検査を行います。
これらを組み合わせることで、原因を診断していきます。
「くびが腫れているけれど、そのうち治るだろう」と放置してしまう方もいますが、腫れの中には重大な病気が隠れていることもあります。特に1か月以上続くしこりや、だんだん大きくなる腫れ、痛みがないしこりは注意が必要です。
最後に、日常で意識していただきたいポイントを整理します。
「くびの腫れ」は体からの大切なサインです。気になる症状があれば、どうぞ遠慮なくご相談ください。
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